子育て

わが子の気質はどのタイプかなあ?タイプ別の育児のコツを紹介!

yjl

あなたのお子さんはどんな気質を持っていますか?
子供の気質を理解することは、彼らの成長と発達をサポートする上で非常に重要です。しかし、多くの人はお子さんの真の気質を見極めることに苦労しています。
本記事では、子供の気質の4つのタイプとその特徴、さらにはタイプ別の育児のコツ(具体例)をご紹介します。お子さんの個性を輝かせ、その可能性を最大限に引き出すための第一歩を、一緒に踏み出しましょう。

気質とは?

気質は、人がどのように感じ、考え、行動するかに深く関わっており、個人差を生む重要な要素の一つです。例えば、ある人が社交的で外向的なのは、その人の気質がそうさせている部分が大きいと言えます。同様に、内向的で静かな人も、そのような気質を持って生まれてきたと考えられます。

心理学では、気質を研究することで、人々の行動や性格の違いを理解し、個々人に合った支援や環境の提供ができるようになることが期待されています。

気質と性格の違いとは?

気質は、生まれながらにして持っている、個人の行動様式や感情の反応パターンに影響を与える基本的な特性です。特に遺伝によって大きく影響を受けて、乳幼児期から観察することができ、生涯を通じて比較的安定しています。

性格は、個人の思考、感情、行動のパターンを包括的に示すもので、気質に加えて、個人の経験や環境が形成に寄与します。性格は時間とともに発達し、成長することがあり、社会的な経験や学習によって変化する可能性があります。

簡単に言うと、気質は生まれつきのもので、性格はその気質に環境や経験が加わって形成されるものと考えることができます。

気質の4つタイプとその特徴&強み

  1. 新奇追求(Novelty Seeking)
    新しくて不思議に感じる刺激に対して本能的に惹きつけられる行動が活性化される遺伝的傾向性を言います。

    特徴:◇好奇心旺盛、新しいのが好き
       ◇見知らぬ人ともすぐ仲良くなる
       ◇新しい方法の試みを楽しむ
       ◇繰り返しには飽きやすく、興味がすぐに落ちる

    強み:◇見知らぬ環境や人ともすぐ仲良くなる
       ◇積極的だ
       ◇リーダーシップを発揮できる
  2. 回避行動(Harm Avoidance)
    危険な状況や新しい環境、安全でないと感じる状況を本能的に避けようとする遺伝的傾向性を言います。

    特徴:◇知らないところ、新しい人に適応するのに時間がかかる
       ◇新しいものよりもおなじみのものを好む
       ◇注意深く、冒険を嫌がる
       ◇心配性で恥ずかしがり屋だ

    強み:◇慎重さ、注意深い
       ◇危険な状況やルールを破らない
       ◇おなじみの事においては誰よりも上手にやることができる
  3. 報酬依存(Reward Dependence)
    社会的報酬のシグナルに強く反応する、社会的感受性が高い遺伝的傾向性を言います。他者からの承認や評価などの社会的報酬に対して敏感であり、そのような報酬を受けることに強い動機付けを感じます。
    報酬依存が高い人は、他人との関係を重視し、親切で協調的ですが、承認を求めるあまり依存的になることもあります。

    特徴:◇人からの賞賛や肯定的な評価、承認を受けるときにより一層熱心になる
       ◇人と交流するのが好きで、他人の感情に関心があり、察しも早い
       ◇一方で、自分の考えを率直に話すのが難しい

    強み:◇社会的な関係を築く際に他人の感情をよく理解し、良好な関係を維持できる
  4. 持続性(Persistence)
    外部からの報酬や刺激がなくても自己動機付けにより行動を継続でき、困難や障害があってもそれに耐え、目標に向かって努力を続けることができる忍耐力を持った気質です。

    特徴:◇忍耐力と集中力が高い
       ◇粘り強く努力して最後までやり遂げる
       ◇柔軟性が欠けていて頑固であること
       ◇完璧主義の傾向が強い

気質タイプ別の育児のコツ(具体例)

新奇追求(Novelty Seeking)

新奇追求が高い子供には、常に新しい刺激や経験を提供することが重要です。時にはルールを守らなかったり、気が散りやすく忍耐力が不足していると評価されることもありますが、これは訓練を通じてうまく対処し、改善していくことができます。
例えば、新しいところに行ったときに、すぐ新しいものに心惹かれ、親の話を全然聞かなくなるので、注意事項とかあれば新しいところに到着前に事前に説明しておいたほうがいいです。


回避行動(Harm Avoidance)

回避行動が高い子供には、安心感を提供し、不安を和らげる環境を整えることが大切です。変化が少なく予測可能な環境を作ることや、新しい状況に直面する際は十分な情報と準備時間を提供することが効果的です。
例えば、キッズランドとかに行ったときに、親が先に入ってあれこれを見たり触ったりする様子を見せることです。子供によってはその様子を見てすぐ新しい環境に適応するのではないので、十分な時間を与えることと子供を叱るのは絶対ダメです。
新しい経験や刺激を絶えず提供するのではなく、親が十分な見本を見せて、馴染みのある遊びから少しずつ段階を踏んで別の遊びもしてみることが、子供の遊び心や成長発達を助けることができます。

報酬依存(Reward Dependence)

報酬依存傾向の子供を育てる際、親が注意すべき点は、子供が「大丈夫だ」と言ったり「いいね」と言ったりすることをそのまま受け入れてはいけないということです。
例えば、弟や妹が生まれたとき、変化した環境に適応し、新しい兄弟を受け入れるのにはある程度の時間が必要です。その過程で、退行行動や攻撃行動などを起こすこともあります。
報酬依存が高い子供たちは、これをすれば「ママが喜ぶだろう?」「パパが褒めてくれるだろう?」と考え、同じようにストレスを感じる状況でも、過度に弟や妹をかわいがったり、おむつを持ってきたり、大切なおもちゃを渡すなどの行動を見せます。
このように、他人の評価や褒め言葉などを得たいという欲求から、本心からではない行動をとり、内心苦しんでいる子供たちが多いのです。
ですので、少なくとも親は、どのような状況でも子供がもう少し正直に困っていることを打ち明け、表現できるようにサポートして、社会に出たときも自分の感情や意見をうまく表現できるようにしてあげてください。
また、褒め言葉に弱い子供なので、何かを成し遂げる過程を楽しんだり、達成感を感じることよりも褒め言葉に固執する可能性があるため、他人の評価よりも自分の満足度や達成感を感じられるようにうまく調整してあげる必要があります。

持続性(Persistence)

子供が自ら忍耐力と集中力を持って取り組むことに対して、惜しみなく褒めてあげてください。ただし、結果だけを追い求めるタイプなので、その過程を楽しむよりも結果や勝敗にのみ執着することがあります。
1位になれないと満足できず、他人と一緒にするゲームで負けそうになると途中で諦めることも多いです。そのため、結果よりもその過程を楽しむ喜びを知ることができるようにすること、一つの方法だけでなく様々な方法で試みることができ、他の人と協力する際には異なる意見や方法も取り入れられるように柔軟性も育てる必要があります。
例えば、説明書がある組み立て式のおもちゃを好むでしょうが、それに加えて、様々な方法で創造的に試みることができるようにさせることです。ブロックや折り紙を提供する際にも、説明書なしで楽しむ経験をぜひ一緒にさせてあげてください

まとめ

子供の生まれつきの気質について4つのタイプとその特徴、そしてタイプ別の育児のヒントをご紹介しました。

子供の気質は3歳後に比較的正確に把握することができますので、3歳前は「わが子はこのような気質かな?」と子供の行動を観察し、理解していく段階だと考えていただくと良いでしょう。

子供の行動を注意深く観察することで、徐々にその気質をよりよく理解できるようになり、子供の成長と発達に合わせた適切なサポートと環境を提供するのに大いに役立ちます。

ABOUT ME
H.RU
H.RU
子育てママ/会社員
3歳、1歳の年子を育ていて、会社員を務めながらも子育て知識を発信しています。
子育てを通して、人生は一生勉強しないといけないと再び感じるところです。
子育てではなく、人生に役に立つ知識を発信していきます。
記事URLをコピーしました